人間は誰しも、良いことより、嫌なことの方に反応するようにできています。
なぜなら、狩猟民族だった時代、自分に危害を与えるものをいち早く発見し、対処しないと生命の危機に直面するからです。
人間関係でも、人の嫌な部分ばかり目についてしまうのは、私たちが生まれながらに持っているこのような習性のため。
誰かと知り合った際、「この人は、無愛想だな」などとネガティブなレッテルと貼ってしまうと相手にマイナスの思いを抱いていることが無意識に伝わってしまい、関係をぎこちなくさせてしまいます。
ネガティブなレッテルを最初に貼ってしまうと、その一面しか見なくなり、その人の本質がまったく見えなくなってしまいます。
このような誤解を回避する方法をお教えします。
知り合ったばかりのまだよく知らない人には、第一印象の1枚ではなく、一緒に時間を過ごす過程で、複数枚のレッテルを貼ってみましょう。
すると、「この人は第一印象は無愛想で悪かったけど、それはシャイなだけなんだ」
「話してみると素直で思いやりのある人だ」
と多面的にみることができるようになるのです。
このようにレッテルを複数枚貼ることを心がけることで、偏った印象を持ってしまうことを回避し、相手の本質を理解することができるのです。
第一印象では、その人の本質を見抜くことはできないのです。