困難に直面している人を目の当たりにすると、他人にも関わらず、まるで本人のように胸が苦しくなる。
このような人は、共感性が強いために、他人の感情が自分と同化してしまい、苦しむことが多いのです。
他人の問題をまるで自分のものとして受け取ってしまう。
これは自分と他人の間に、適切な境界を作ることで改善することができます。
まず、自分が責任を持つ範囲をしっかりと決めること。
自分の感情や意思を尊重して、決めたことだけをすればいいのです。
家族や友人、同僚などの問題を気軽に肩代わりしない。
困っている人を見放すようで冷たいと思われるかもしれません。
でも、あなたが責任を持つのは、あなたの人生だけでいいのです。
親や兄弟であっても、それ以外は他人の人生なのです。
アドラー心理学『嫌われる勇気』では、このように主張されています。
「人があなたのことをよく思わなくても、それはあなたの問題ではない。課題を分離してある程度の距離を保つことこそが良好な人間関係を築く」
それでも、他人の感情と同化しそうになったら、心のなかでこうつぶやいてみてください。
「これは他人の問題であって、私の問題ではない」